中国を中心に高級食材として君臨しており、日本でも芸能人やセレブが好んで食べる燕の巣。そんなツバメの巣は美味しいのでしょうか?ツバメの巣の味と食感に迫ります。
ツバメの巣とは
食用の食べることができるツバメの巣は、アナツバメという種類で東南アジアにのみ生息している希少性の高い燕です。日本人に馴染み深い、初夏に訪れる日本のツバメの巣とは全く異なる別物です。
アナツバメの巣(食用)
日本のツバメの巣
ツバメの巣の味
それでは、ツバメの巣の味は一体どのような味なのでしょうか?答えは、そのまま食べても「無味無臭」です。
ツバメの巣は、ニオイも一切せず、食べても味を感じることができません。
ツバメの巣の食感
ツバメの巣の食べ方は、乾燥したツバメの巣を水に戻して、食材として利用します。
水に戻されたツバメの巣は、ゼリー状でありほとんど歯ごたえはほとんどありません。
例えるとすれば、キクラゲとゼリーの中間くらいの食感といえます。
そんな食用のアナツバメの巣は、非常に高級品であり、乾燥ツバメの巣1枚(およそ10g)で4,000円~5000円ほどの値段が相場といわれています。
無味無臭で食感もゼリー状でほどんど食べている感覚のないツバメの巣ですが、なぜ人々はツバメの巣を好んで食べるのでしょうか?
ツバメの巣を食べる理由
美容効果
食用のアナツバメの巣には、「美肌の司令塔」と呼ばれているシアル酸が世界中の食品の中で最も多く含まれております。その量は、美と健康のために大切にされているローヤルゼリーの200倍ともいわれており、ツバメの巣を食べることで、美の司令塔であるシアル酸が、美を生み出すために必要な場所まで着実に届けてくれるのです。
高い免疫効果
食用のアナツバメの巣には、「人の細胞には働きかける糖鎖」と「ウイルスや細菌と結合するシアル酸」と「粘膜の働きを高めるムチン」の存在があるといわれています。インフルエンザのかかった際に服用するタミフルにもツバメの巣成分(シアル酸)と同等の成分が含まれてます。
- インフルエンザの予防
- 風邪を引かないための予防
- アトピーなどのアレルギーの改善
- 花粉症の改善
- 重い病にかかった際の免疫強化
- 妊娠時の薬代わり
(医学的な根拠が解明されていないものもあります)
幼いころ、「怪我をしたときにツバを塗れば治る」といわれた方も多いと思いますが、その理由はシアル酸が入っているためです。
ツバメの巣には、人の唾液と比べ物にならないほどの量のシアル酸(約1,600~2,000倍)が含まれています。
育毛効果
そんなシアル酸には育毛作用をもっているIGF-1を増やす効果があるとされており、医療の現場でも注目されています。
シアル酸は唾液に含まれていると申し上げましたが、ドイツでは、古くから「牛に頭を舐めさせると毛が生える」といわれております。
シアル酸は、IGF-1を増やすだけでなく、細胞間のコミュニケーションを促進するため、育毛剤を日々使っていらっしゃる方にとっては、その育毛成分を適切な場所に届けてくれて育毛剤の効果を高めるシナジー効果も期待できます。
ツバメの巣の食べ方
中華料理
ツバメの巣そのものに味はありませんが、効果効能が優れているため、中華料理においてフカヒレとアワビに並ぶ3大珍味として有名です。
高級中華料理屋さんにいくとだいたいメニューの中にあり、「ツバメの巣スープ」や「ツバメの巣ソースがけ」や「ツバメの巣入りデザート」といった料理を目にすることができます。
お店の場合は、場所代や人件費なども含まれるため割高となります。
- ツバメの巣スープ:3,000円~6,000円
- ツバメの巣ソースがけ:5,000円~10,000円
- ツバメの巣入りデザート:2,000円~4,000円
*値段はあくまでも目安です
健康食品
ツバメの巣の成分を利用して、毎日摂取・利用できるようにした商品もあります。ツバメの巣そのものに味はありませんが、食べやすいように体に良い「てんさい糖」などを配合して美味しく食べれるようになっています。
商品当たりのお値段は高いですが、1日あたりのお値段に換算すると中華料理よりも最もお得にツバメの巣を味わえます。